電子書籍がもっと普及してほしいので、メリットとデメリットをまとめた
iPadをはじめとしてタブレット端末が普及してからというもの、電子書籍も急速に世に広がっていってますね。私が大学生だったほんの10年ほど前にはまだ流行りの影すら見せてなかったと思うとその波及速度はかなりのものといえるでしょう。
とはいえ、電子書籍の普及が最も進んでいるといわれるアメリカでさえ書籍市場での普及率は10%ほどしかいっていないそうです。
私は2年ほど前から紙の書籍はほぼ購入せず電子書籍派に移ったので、暇さえあればAmazonのkindleストアを眺めて面白そうな本を探しているんですが、「この本がいますぐ読みたいのに電子書籍化されてないのかーくそっ」と思うことがしばしばあります。
そこで、もっと世に電子書籍の波が少しでも広まることを願って、個人的に感じているメリットデメリットをまとめたいと思います。
【電子書籍のメリット】
1:まずなんといってもいつでもどこでも読めること
いわずもがな、データなのでスマートフォンやタブレットに何十冊もいれておき、いつでも数タップするだけで読めることですね。
私は教本を購入することが多いのですが、教本は基本的に大きくて分厚いので、いちいち手に取るのが面倒な場面が多いです。電子書籍なら何冊あっても端末の重さだけでさくっと読めるので、教本だけしか読めなかったとしても大変重宝すると思います。
あと漫画もかなり読みますが、例え3巻完結の作品だったとしても単行本3冊を持ち歩くのは大変ですよね。それが最軽スマホ1台に収まってちょっとした時間にもさっと読めるのはとてもありがたい話です。
2:紙書籍よりも安く、セールも多い
電子書籍販売といえばAmazonですが、新刊でさえも紙書籍よりも安くなってます。全部が全部ではないですがかなりの冊数が値引きされているようです。少なくとも紙より高いということはないです。
また、セールも頻繁にやっています。この記事を書いているいまもまさに行っているし、小規模も含めると1週間に一度ぐらいはやってるんじゃないでしょうか。
あとは月替わりだとか日替わりのセールが毎日やっているので、とにかく安く買う機会が多いんですね。
紙書籍は中古でない限りは定価より安くは買えないので、たくさん読む人には経済的に大きいメリットです。
3:売り切れがない
発売日に胸を躍らせながら本屋にいったら、売り切れていてがっかりして帰路についた、という経験はある人は多いのではないでしょうか。
注文することはできても発送まで数日はかかるし、在庫確認に電話するのも面倒。でも電子書籍はそういうことありえないのです。幼いころ、人気のゲームの攻略本を探しにあちこちの本屋を梯子した末に見つからず半泣きで帰宅したことが懐かしいです。
あとAmazonでは予約注文もできるので、発売日になるとネットに繋がっていれば自動的に端末に配信されるのも便利なところですね。
4:物理的にスペースが空けられる
本でかさばりますよね。私はこち亀を120巻ぐらいまで揃えるぐらいには漫画好きなんですが、とにかく本棚が足りなかったですね。大学生になって上京してからもコレクションの如く漫画ばかり買うものですから、いくら場所があっても足りませんでした。
あとわりと頻繁に引っ越しをするんですが、梱包がつらかったですね。重いしダンボールは増えるし引っ越し料金も増えます。しかもその大量の漫画も読み返すのは一部の作品で、残りは1年以上手に取らない作品も多い。
いまは電子書籍化されていない本を覗いてすべて処分して、本棚一つに隙間があるぐらい部屋がすっきりしました。特に活字の本なんかは何度も読み返すものは少ないと思うので、電子書籍への移行は断捨離という意味でもおすすめなのです。個人的に大きいポイントです。
5:いつでも買える
そもそも本屋にいく必要がないのですね。ネットさえあればいつでも本を探してその場で買えて読めるので、これも物理的なメリットですね。
正直、私は本屋にいくことそのものは好きなんです。会社に勤めていたころは帰りに駅前の本屋によって「何か面白そうな新刊はないかな」と適当に歩き見て、好きな作品の新刊を見つけたときの喜びは失い難いものです。
ですが電子書籍に移行してみて、同じ喜びは得られることはわかりました。暇なときに何気なくAmazonのKindkeストアを見ると、新着欄にあの作品の新刊が!そしてすぐに購入。そして安い。
足を運ぶからこその楽しみというのもすごくわかりますが、前述までのメリットも含めると、その楽しみはAmazonで十分と思いましたし、その場で読めるのはありがたいですね。
では、次はデメリットのほうを。
【電子書籍のデメリット】
1:ネットがないと買えない、電池がないと読めない
「ネットさえあれば」と何度か書きましたが、逆にそれがなければいくらお金があっても買えないんですよね。
さらにいうと端末の電池が切れていると読むことさえできない。
気軽に買えて読めるものだからこそいつでも触れることができてほしいものですが、そういう時に限って電池切れというのはよくあることです。
ちなみに私はそういうことがないようにモバイルバッテリーを常備してます。
2:内容の確認がしにくい
紙の書籍で活字本の場合はだいたい梱包されてないので、中身を軽く読んでから購入を決めることが多いと思いますが、電子書籍は基本的にそれができません。
kindle本では砂金は最初の十数ページを読めますが、買う決断をするには足りない場合がほとんどです。私はそういう場合はレビューの評価で決めるか、実際に本屋で確認してから買いますが、それだと上述したメリットがなくなってしまいます。
電子書籍は全ページ読ませることができないのでどうしようもありませんが、これは大きなデメリットかと思います。
3:衝動買いしやすい
これは人によって違うかもしれませんが、ボタン一つワンクリックで買える場合がほとんど(Amazonではそう)なので、表紙やレビューを見てちょっとでも気になったらつい買ってしまう、なんてことも多いです。特に半額セールのときなんかはお得感がありすぎてポチポチしすぎてしまいます。
4:読みたいページを開くのが面倒
「続きから読む」ということは問題ないんですが、「このあたりから読みたい」というときにそのページを探すのが面倒です。ページをめくるのにフリックで1ページ1ページ開いていくか、スライドバーで大雑把にページを飛ばすかですが、紙書籍のようにざざっと目的のページを見つけるのは得意ではないです。
最近は本のメニュー項目とそのページがリンクされていることもありますが、漫画や小説となるとあまり関係ない場合が多いでしょう。
5:読みやすさが端末の大きさに依存する
私はiPadmini3で読むことが多いですが、スマホだと画面が小さすぎて読みにくいんですよね。
先日までメインで使っていたiPhone5は画面が小さすぎて漫画を読むのはつらかったですがiPhone6、iPhone6Plusぐらいのサイズになるとスマホでも十分電子書籍を楽しめると思います。
以上、それぞれ5つずつ出してみました。
何が大事かによってメリットデメリットの比重は変わってくると思いますが、個人的に「紙で読むからいいんだよね」という感覚で電子書籍に移れない方には、それは慣れの問題なので強く移行をおすすめしますね。というのは、私もずっとそういっていたからですw 慣れ親しめば電子書籍のメリットが大きく感じるかと思います。
すべての本が電子書籍化される日が待ち遠しいです。